洗顔で大切なこと
肌質改善する洗顔には、3つのポイントがあります。
・水の温度
・洗顔方法
・洗顔料の選び方
ポイントを詳しく見ていきましょう!
洗顔の水の温度
洗顔時の、水の最適な温度は、32〜35度です。
人の体温の平熱は、35~37度であるため、少しぬるいと感じる程度の温度が適温となります。
皮脂汚れは、約30度で溶け出します。
洗顔方法
メイクを落とした肌、していない肌の状態からの洗顔方法です。
①手を清潔に洗います。
石鹸やハンドソープで、手についている汚れや雑菌、余分な油分を落とします。
手が汚れていると、洗顔料の泡の質が落ちてしまうため、清潔な手で洗顔を始めましょう。
②洗顔料をたっぷりと泡立てます。
肌の汚れを吸着させるためには、キメが細かく濃密な泡を作ることが大切です。
洗顔フォームの場合
まず、手のひらの真ん中に洗顔料を適量取ります。
そこにぬるま湯を洗顔料よりも少し多めに取ります。
もう片方の指先で、洗顔料と水を馴染ませるように混ぜます。
石鹸の場合
石鹸を手に取り、手のひら全体で、石鹸を何度も擦り、転がしながら石鹸を手に含んだ水に馴染ませます。
ある程度、洗顔料と水が混ざったら、手のひらにくぼみを作り、もう片方のての指先で、クルクルと泡に空気が入るように混ぜます。
泡が立ちにくくなっていると感じたら、水を少量ずつ加え、キメの細かい濃密泡になるまで続けましょう。
泡が乗った手のひらを、逆さまにしても泡が落ちないくらいが泡立て完了の目安です。
③洗顔する
皮脂の分泌量が多い、鼻、額などのTゾーンに泡を置きます。
そこから、指の腹でクルクルと泡を転がすように、頬や顎に泡を広げます。
目元や口元などの皮脂量が少ない部分は、最後に優しく洗いましょう。
泡を転がす際に、指と顔が擦れて摩擦が起きないように、泡のクッション性を使うのがポイントです。
④泡をすすぐ
顔の泡をぬるま湯で20回程すすぎます。
ぬるま湯を優しく顔にかけ、泡を溶かすように洗い流します。
20回は、多いと感じるかもしれませんが、洗顔料は、肌に密着、乳化しているので、一瞬では落とせず、複数回の水をかけることでしっかり落とすことができます。
⑤顔についた水を拭き取る
清潔なタオルで顔についた水を拭き取ります。
肌にタオルを何度か優しく当てて、水気を取りましょう。
洗顔料の選び方
人の肌は、個々によって様々であり、時々によっても変化します。
そのため、選ぶべきスキンケアは一人ひとり、時々で異なりますが、中でも気を付けるポイントをご紹介します。
強い界面活性剤が配合されているもの
界面活性剤には、乳化作用があります。
乳化作用は、本来混ざり合うことができない、水と油を混ぜ合わせることができます。
メイク落としや洗顔料は、肌の油分を含む汚れを水で洗い流せるように界面活性剤が含まれています。
さて、皮膚のバリア機能を担う皮脂膜は、皮脂と汗がバランスよく組み合わさりできています。
界面活性剤は、皮脂を乳化させるため、皮脂膜の形成ができにくくなり、肌のバリア機能を低下させます。
基本的に皮脂は、一時的に洗い流されても自然産生されますが、強い界面活性剤などにより多く失われると、皮脂の自然産生が追いつかずに、皮脂膜の形成ができず、肌あれの原因となりますので気をつけましょう。
殺菌成分配合のもの
「殺菌」という文言は、化粧品では、医薬部外品(薬用化粧品)でしか表現できません。
しかし、薬用ではない化粧品にも殺菌作用をもつ成分を配合することは可能ですので、まずは成分表をよくみてみましょう。
殺菌成分は、主に肌の衛生を保つために配合されていますが、常用することで、肌の常在菌までも殺菌しすぎてしまう可能性があります。
常在菌のバランスが崩れると肌は、乾燥やニキビなどの肌あれを起こす場合があるため、健康的な肌の方は、常用を控えることをおすすめします。
また、肌あれを起こしている方は、診察にて原因を解明した上で、その原因菌に最適な殺菌成分を配合したものを使用量、頻度を守り使用しましょう。
注意!つい、やりがちな洗顔
熱いお湯や冷たい水で洗顔すると?
熱めのお湯で顔を洗い流すと、皮脂汚れだけでなく、肌にとって必要な皮脂も流れてしまいます。
皮脂と汗から形成されるバリア機能の低下は、乾燥肌や肌荒れの原因となります。
逆に、冷たい水で洗うと、毛穴の中の埃や皮脂汚れを取りきれずに、毛穴詰まりを起こす可能性があります。
すると、毛穴に角栓が詰まり、毛穴悩みや肌荒れ、色素沈着の原因となります。
また、敏感肌の方は鼻や頬に赤みが出る可能性があります。
32~35度の適温を守り、健やかな肌を保ちましょう。
泡をあまり立てずに洗顔すると?
泡を立てずに洗顔を行うと、顔と手の間のクッションがなく、摩擦が生じます。
その摩擦は、肌表面を傷つけ、バリア機能を低下させてしまいます。
また、たっぷりと水を含んでいない状態の洗顔料で顔を洗うと、洗浄成分が肌の水分を過剰に奪う可能性があり、乾燥を招くため、肌荒れの原因に繋がります。
洗剤のついたタオルで肌をふくと?
洗顔後に顔を拭くタオルに、洗剤や柔軟剤が残っていると、せっかく清潔となった肌に洗剤や柔軟剤をつけてしまうこととなります。
洗剤や柔軟剤に含まれる合成界面活性剤は、肌に残ると肌あれの原因となります。
肌に触れるタオルは、過剰な量の洗剤や柔軟剤を使用せず、できれば水通しした柔らかなタオルを使用しましょう。
まとめ
・洗顔の水温は、32~35度
・洗顔方法
①手を清潔に洗う
②洗顔料をたっぷり泡立て
③Tゾーンから洗顔
④ぬるま湯で20回洗い流す
⑤清潔なタオルで水を拭き取る
・洗顔料の選び方
強い界面活性剤や殺菌成分配合の洗顔料には気をつけましょう。
肌荒れは、洗顔を見直すだけで改善することもあります。
正しい洗顔を続けましょう。
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