乾燥肌とは
肌の水分や皮脂が不足し、うるおいがなくなり乾燥している肌状態のこと
乾燥肌になる理由
バリア機能の低下です。
肌は、バリア機能により、水分の過剰な蒸散を防ぎ、うるおいを保っています。
そのバリア機能の働きが低下すると、肌は水分を過剰に蒸散してしまい、乾燥の原因となります。
バリア機能の低下は、乾燥だけでなく外部刺激も受けやすく、肌荒れの原因となります。
乾燥肌の主な原因
空気の乾燥
日本の四季は、その時々で、気温や湿度が変化します。
冬は特に外気が乾燥しますが、室内の冷暖房による乾燥もあり、空気の乾燥は、年中気をつけなければなりません。
空気が乾燥することで、肌は、水分蒸散が盛んとなり、肌の水分が失われていく原因となります。
紫外線によるダメージ
紫外線には、A波、B波、C波の3つがあります。
A波は、紫外線の中でも90%の割合を占めており、最も波長が長く、肌の奥深くまで届きます。
すると、肌のコラーゲンやエラスチン、線維芽細胞を傷つけてしまい、うるおい保持力、ハリや弾力の低下に繋がり、乾燥肌を引き起こします。
B波は、A波よりも波長が短く、肌表面に刺激を与え、日焼け、シミやそばかすの原因となります。日焼けをするとバリア機能は低下し、肌が乾燥します。
C波は、オゾン層に吸収されるため、肌には届きません。
間違えたスキンケア
・熱いお湯での洗顔
熱いお湯は、肌表面でうるおいを守り、バリア機能を司る皮脂膜や細胞間脂質を溶かしてしまい、肌の乾燥を引き起こします。
・摩擦を与える
洗顔をする際などに、肌にゴシゴシと摩擦を与えると、肌表面が傷つき、バリア機能を低下させ乾燥を引き起こします。
・洗浄力の強い界面活性剤の多用
洗浄成分の一つである界面活性剤には、様々な種類がありますが、中でも洗浄力の強い成分で肌を洗うと、肌に必要な皮脂までを取り除いてしまい、乾燥を引き起こします。
また、界面活性剤をしっかりと洗い流さずに、肌に残っているままにすると、肌荒れを起こします。
生活習慣の乱れ
生活リズムが乱れたり、睡眠不足が続くと、肌は、日々のダメージを修復をする時間を取れずに、ダメージが蓄積し、ターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下します。
また、食事の栄養バランスは、質の良い皮脂膜の形成、バリア機能を保つために大切です。
加齢
年齢を重ねると、ターンオーバーの周期は遅くなり、肌の回復スピードは落ちてきます。
また、コラーゲンやエラスチン、線維芽細胞などの産生量、スピードも落ち、肌は、乾燥してきます。
乾燥肌にならないための対策
部屋の湿度を保つ
室内の理想の湿度は、50~60%です。
湿度が40%を下回ると、肌の乾燥だけではなく、目や喉も乾燥を感じるようになります。
湿度が下がるとウィルスは活発になるため、健康のためにも適度な湿度を保つことが大切です。
空気が乾燥していたら、加湿器を使う、濡れたタオルを干す、お湯を沸かすなどし、湿度を保ちましょう。
紫外線から肌を守る
紫外線は、夏だけでなく冬や雨の日も、年中降り注いでいます。
日焼け止めアイテムを肌に塗ったり、日傘、サングラス、アームカバーなどの日焼け防止アイテムを用いて、紫外線から肌を守りましょう。
正しいスキンケアをする
洗顔は、肌に摩擦が起きないよう、たっぷりと泡を立てて、肌に直接手が触れないよう、泡を転がすように洗いましょう。
洗い流す水の温度は、32〜35度くらいで、体温よりも少し低く、ぬるいと感じる温度で優しく20回ほど洗い流しましょう。
スキンケアアイテムは、強い界面活性剤が配合されていない、やさしい処方の物を選びましょう。
生活リズムを整える
まずは毎日の起床、睡眠のリズムを整え、自律神経を整えましょう。
そして、十分な睡眠をとり、肌のターンオーバーを整え、自然治癒力を高めましょう。
バランスよく栄養を摂る
5大栄養素と言われる「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」をバランスよく適量摂取し、体内から健康的な皮膚を作り上げましょう。
まとめ
乾燥肌とは、肌の水分や皮脂が不足し、うるおいがなくなり乾燥している肌状態のことで、バリア機能の低下により引き起こされます。
乾燥肌の対策として、以下の項目を実践しましょう。
①部屋の湿度を保つ、②紫外線から肌を守る、③正しいスキンケアをする、④生活リズムを整える、⑤バランスよく栄養を摂る
日頃から、乾燥肌対策を行い、うるおいのある肌を保ちましょう。
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