シミとは
肌に部分的に現れる薄茶色や濃褐色の色素のこと
シミができる理由
紫外線から肌を守るためにできます。
シミの元、できる場所
シミの元となる黒色の色素を「メラニン」といいます。
メラニンを作り出す場所を「メラノサイト」といい、表皮の一番内側にある基底層に存在します。
シミができるメカニズム
①紫外線等の刺激をケラチノサイト(表皮細胞)が受ける
②プラスミン(情報伝達物質)が産生され、メラノサイトに働きかける
③メラノサイトに存在するチロシンが、チロシナーゼ(メラニン生成酵素)により、ドーパ、ドーパキノン、メラニンへ変化する
④メラニンは、ケラチノサイトへ移動し、本来であれば、角層から垢と一緒に排出されるが、ターンオーバーの乱れ等の影響により、メラニンが蓄積すると、シミとなり肌表面に現れる
シミができる原因
紫外線
地上に届く紫外線には、「A波(UV-A)」「B波(UV-B)」の2種類の波長があります。
・A波は、波長が長く、肌の表皮を越して、真皮にまで届き、肌にダメージを与えます。
主に、コラーゲンやエラスチンが存在する真皮に影響を与え、しわやたるみの原因と知られていますが、A波は、メラノサイトが存在する表皮の基底層を通り抜けているため、メラノサイトの活性化等のシミができるメカニズムにも繋がり、シミの原因となります。
・B波は、A波よりも波長は短く、表皮までに影響を及ぼします。
B波のエネルギーは、A波よりも強く、表皮へのダメージは大きく、細胞を損傷して火傷のように赤くなるサンバーン、メラニン色素を沈着させ褐色になるサンタンを引き起こします。
その刺激の影響により、シミが作られます。
女性ホルモンの変化
女性は、妊娠中、出産後、閉経後に女性ホルモンのバランスが崩れやすくなります。
すると、一時的にメラノサイトが活性化され、黒色メラニンの生成が高められ、シミや肝斑などが出来やすくなります。
活性酸素
ストレスや喫煙により、体内には活性酸素が多く現れます。
活性酸素は、体内のタンパク質やDNAを傷つけ、機能を低下させます。
シミの元となるメラニンの生成を司るメラノサイトも、活性酸素によって傷つけられ、その刺激により、メラニンの生成量が増加し、シミが増えます。
シミを出来にくくするための対策
紫外線から肌を守る
紫外線はシミができる原因の上位にあたります。
そのため、紫外線を防ぐことは、シミを出来にくくする対策においてとても重要です。
紫外線は、夏だけでなく冬や雨の日も、年中降り注いでいます。
日々、日焼け止めアイテムを肌に塗ったり、日傘、サングラス、アームカバーなどの日焼け防止アイテムを用いて、紫外線から肌を守りましょう。
日焼け止めは、SPFやPAが高いものの方が良いと思われがちですが、使用する時期やシーンによって適切なものを選びましょう。
規則正しい生活リズム
毎日の起床、睡眠のリズムを整え、自律神経を整えましょう。
特に入眠3時間ほどで分泌される成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促進し、シミの原因となるメラニンの排出を促します。
正しいスキンケア
紫外線を浴びてしまった後のスキンケアでは、特に保湿をしっかりと行いましょう。
肌は紫外線を浴びることで、炎症を起こし、バリア機能が低下します。
すると、乾燥を引き起こし、ターンオーバーが正常に行われなくなるため、シミができる原因となります。
うるおいをたっぷりと与え、健やかな肌を保ちましょう。
栄養バランス
肌の内側から、シミ対策をするには、抗酸化作用を持つ栄養素を摂ることがおすすめです。
・ビタミンA…肌のうるおいを保ち、古い角質を排出しターンオーバーを促します。
・ビタミンC…シミの原因となるメラニンの生成を抑制します。 ターンオーバーを促進して、メラニンの排出を促すのと同時に、できてしまったメラニンを還元する作用もあります。
・ビタミンE…血行促進をし、ターンオーバーを促進します。メラニンの沈着を抑制し、シミの予防をします。
・ポルフェノール…ビタミン群の他にも抗酸化作用に優れているのがポリフェノールです。活性酸素などの有害な物質を無害な物質に変える作用があります。
まとめ
シミは紫外線から肌を守るために作られます。
紫外線などのダメージから、肌はメラニンを蓄積させてしまい、シミがつくられます。
シミを出来にくくする対策
・紫外線から肌を守る
・規則正しい生活リズム
・正しいスキンケア
・栄養バランス
シミ対策を行い、健やかな肌を保ちましょう。
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